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やばい。 やばいやばいヤバイ。 何がやばいって、まぁあれですよ、乙女の秘密のアレと言うヤツです。 いそいでイルミさんを探した。いた、居間だ。 イルミさんはコーヒーを飲みながらパソコンをいじくっていた。 「あ、あの師匠? 買い物に行きたいんですけど」 「・・・なんで」 「な、なんでってそりゃ色々と入用なものがあるからで」 「あぁ、なんか足りないものでもあった? いいよ、俺が行くから」 「いやあの」 いつも通り師匠がわたしの希望を聞いて、買い物に行こうとする。 妙なところばっかフェミニストというかなんというか。それだったら修行をもう少し何とかごにょごにょ。 でもコレばかりはさすがに「お醤油買ってきてください、あ、あとトイレットペーパーも」なんてわけには行かないむしろ行かないでほしい行くな。 いくら普段着からパジャマから・・・下着、にいたるまで買ってきてもらっていたとしても(てゆーかいつの間にか用意されてた)。 なけなしの女としてのプライドが、なんか痛む。すでに人間としてのプライドが崩れ去っていたとしても。 さすがにコレだけはっ!! 「で? 何」 「・・・お願いです、買いに行かせてください」 「でもが行ったら一日が過ぎちゃうし、まだ文字読めないでしょ」 クリーンヒットー。そこを着かれると弱い。 でもでもでも。 「いつも通り俺が行って、はその間文字ドリル、でいいじゃん」 「・・・うぅ」 「それで、何買ってくればいいの?」 そういってイルミさんはわたしに買ってくるものを 「はい」 二時間ほどして戻ってきたイルミさんが持っていたのは純白の、麻布だった。 麻布・・・あぁ、そういうことですか。 「・・・・・・・・・ちがいます」 「違うの?」 「おんなじ名前ですけどね、確かに・・・違います」 「ふーん、じゃぁまた行ってくるから」 そーかそーかそうですか。解ってなかったんですね、何買ってくるか。 どうりでやけにあっさりと買いに行ったわけで。 以前姉妹そろって風邪を引いてしまった時に唯一の生き残りである兄に買いに行かせたんだけど、その時はすごい拒絶されたのを覚えている。 やっぱりコレは何でしょうかね、女きょうだいとかいないから? いや、それ以前に他人に興味がないのか? 「・・・いってらっしゃい」 「うん、いってきます」 そう言って送り出した後、麻布の下に小さな箱が入っているのに気付いた。 絆創膏。 ・・・さすがにコレじゃあ無理だよね。 「これ、でいい?」 「ありがとう、ございます・・・」 三時間後。 結論から言おう、今度は正解だった。 やっと何のためのものか分かったからか、なんだかイルミさんの顔が微妙にゆがんでいる、気がする。 うぅうぅぅ恥ずかしい・・・ 目指せ、スピードアップ、そして目指せ自分でお買い物。 「ねぇ、」 「はい?」 「・・・って何歳なの?」 「18、ですけど」 「なにそれ。うそじゃないの?」 これで俺と三歳しか違わないなんて、とはどういった意図の台詞ですかイルミさん。 なんですか、今までわたしのこと何歳ぐらいだと思ってたんですか。 イルミさんの呟きを聞いて脱力したわたしはため息をついて自分の部屋に戻ろうとした。 うん、早速使わなきゃいけないし。 「」 背中にイルミさんがわたしを呼ぶ声が、わたしの名前が届く。 何なんですかさっきっから何度もなんども。 「俺の名前、呼んで」 えー・・・アレなネタでごめんなさい。 久々の更新なのにねぇ。 |