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ネン、という響きには心当たりがある。 念。生命エネルギー。 おぼろげな記憶の中から、かつての世界の1ページを探る。 姉の本棚に並べられた少年コミックス、HUNTERXHUNTER―――。 念、だけじゃない。 イルミ・ゾルディック、殺し屋。 何で忘れていたんだろう。 つまりは、そういうことなのだ。 「・・・君何回倒れれば気がすむの」 意識を戻すと、またそこにある顔。 大きくてでも細い手が下りてきて、わたしの頬に伝わる筋をぬぐった。 なんだかもうこの程度じゃ驚けなくなってしまった気がする。 「・・・とにかくさ、」 「ししょう」 何か話を切り出される前に、自分から切り出した。 話したいことなんてないし、今口を開くとなんかまた余計なことを口走りそうだけど、だけど。 コレだけは言っておかなきゃいけない。 この世界ならば、いっそう。 「わたしに念の修行をつけてください」 「・・・?」 「どっちみち、会得しなきゃいけないんでしょう? だったら」 「無理だよ、まだは全然体力が」 「身体能力を念能力でカバーすること」 「・・・・・・・・・」 ビンゴ、みたいだ。 イルミさんが押し黙る。 ごめんなさい。 解ってます、わたしが弱いってこと。 今までイルミさんの庇護があったからこそこの世界で生きてこれた、ってことも。 でもこの世界が「解って」しまった以上は、それではダメだとも思う。 だから。 「・・・可能、なんですね」 あぁつまりは、みんなみーんなそういうこと、だから。 「よろしく、お願いします。師匠」 今回短めですいません。 次回が少しギャグ風味、その次はシリアス微糖(?)でやっと念の修行に。 そこまでいってやっと一山。念覚えたら某原作キャラとのイベントへー。 |